

― 世界基準の舞台を支える、芝生のクオリティ ―
埼玉スタジアム2002のメインピッチは、2002年FIFAワールドカップ本大会を皮切りに、FIFAワールドカップ予選、AFCチャンピオンズリーグ決勝、YBCルヴァンカップ決勝、天皇杯決勝、全国高校サッカー選手権決勝、東京オリンピック、そしてJリーグ浦和レッズのホームスタジアムとして、国内外の数々のビッグマッチを支えてきました。
2001年の芝播種以来、つねに最高のピッチコンディションを追求し続け、Jリーグ「ベストピッチ賞」(2017年終了)も4度受賞(2005・2009・2013・2016)。2023年3月には、22年ぶりとなる全面張替を実施し、新たなステージへと進化を遂げています。
このコーナーでは、選手が最高のパフォーマンスを発揮し、観客が感動を共有できる舞台裏――芝生管理のこだわりと工夫をご紹介します。
🚩目次
埼玉スタジアムにおける芝生管理の最大の課題は、大屋根による日照不足です。南北のゴール裏には屋根がありませんが、メインスタンドおよびバックスタンドの屋根の高さは約58メートル(ビル20階建て相当)にもなり、まるでビルの谷間の底にいるような状況です。
屋根のない場所を日照量100%とした場合、スタジアム内の芝生が受けられる日照量は平均で約55%にとどまります。年間を通じた平均日照時間は、1日あたり4時間程度です。
たとえば、メインスタンド側のベンチ前(下記写真の左側)では、午前8時半から正午12時半ごろまで日が当たりますが、それ以降は太陽が出ていても光が届きません。同様に、バックスタンド側(同右側)では、午前10時半から午後2時半ごろまでしか日が当たりません。
つまり、単純に屋外で観測した日照量の55%というわけではなく、スタジアム内では実際にそれ以上に深刻な日照不足に陥っているのです。
日照不足が問題となる最大の理由は、太陽光がほとんどの植物にとって光合成に欠かせないものであり、栄養を生成する出発点となるためです。十分な日光が得られないと、芝生は弱るだけでなく、最終的には枯れて消失してしまうこともあります。
たとえば、木の下など強い日陰となる場所では、芝生はほとんど育ちません。(これは単に日照不足だけでなく、樹木の根との水分や養分の競合、さらには「アレロパシー」と呼ばれる他の植物の成長を阻害する物質の影響も関係しています。)
場合によっては、雑草さえ生えないほど過酷な環境となることもあります。
このような条件下で芝張りを行っても、1年から2年のうちに徐々に芝生が衰え、最終的には消えてしまうケースが多いのです。
芝生の起源は牧草にあるとも言われており、本来は木陰のない、日当たりの良い場所で育つ植物です。
芝生の成長に影響を与える要素は、以下の順で重要度が高いとされています。〈※1〉
日照 → 温度 → 水分 → 栄養素 → 酸素 → 病害 → 虫害 → 通行(利用)
このように、日照は芝生の生育において最も重要な要素と位置づけられており、仮に日照以外の条件がすべて理想的(100点)であっても、日照が50%しか確保できなければ、芝生全体の品質もおおよそ50点程度にまで落ち込む可能性があります。
さらに、日照不足による影響は、北海道と沖縄のような気温差よりも芝生の生育に対して大きな影響を及ぼすとされています。
芝生の育成には、最低限必要とされる日照時間があります。〈※2〉〈※3〉
・暖地型芝生(バミューダグラス、ティフトン419):1日あたり8〜13時間以上(できれば終日の日照が望ましい)
・暖地型芝生(高麗芝):1日あたり5時間半〜13時間以上(できれば終日の日照が望ましい)
・寒地型芝生:1日あたり4時間以上(できれば終日の日照が望ましい)
※上記の日照時間はあくまで目安です。芝生の生育には、日照の「強さ」と「時間」を積算した**DLI(日次積光量:Daily Light Integral)**が大きく影響します。
太陽光は本来、当然のように得られるものであったため、また低日照が問題として注目されるようになったのが比較的最近であることから、専門書などでも日照に関する具体的な記述は限られていることが多いのが現状です。
たとえば、バミューダグラスの場合、品種によっては日本国内ではそもそもの日照時間が少なく、必要なDLIを完全に満たす日がほとんどなく、バミューダグラスが辛うじて生き延びれる程度の日照しかないという報告もあります。〈※3〉
また暖地型芝の場合、13時間を超えると最適になり、日照が13時間よりも少ないと水や栄養が十分でも成長が鈍化し、8時間以下の場合徐々に芝生が薄くなっていくとも言われています。〈※2〉
最低日照時間とは、その芝生が生き残るために必要な最低限の日照時間を指します。しかし、それだけの日照があれば十分というわけではありません。サッカーや球技などのスポーツで使用される芝生は「スポーツターフ」と呼ばれ、激しい使用に耐えうる強靭さが求められます。これは人間で例えるなら、一般の人ではなくアスリートのように、強い肉体が必要とされるのと同じことです。
庭園のように「見るための芝生」であれば、生きているだけでも十分ですが、スポーツターフのような「使う芝生」では、強く健康な芝生であることが不可欠です。
そのため、スポーツターフにとって最低日照時間だけでは不十分で、理想的には終日(全日照)の日光が必要です。実際、暖地型芝生よりも低日照に強いとされる寒地型芝生でさえ、全日照の環境で育った芝生の方が状態が良いことが確認されています。
日照が当たることで光合成が活発に行われ、デンプンなどのエネルギー源が生成されます。これが半分しか得られない状況は、人間のアスリートが必要な量の半分の食事で競技に挑むのと同じ厳しい環境と言えます。
埼玉スタジアムでは、造成時に実施したさまざまなシミュレーションの結果を踏まえ、日照不足対策として日陰に強い寒地型芝生が採用されました。2019年には改めて試験が行われ、ハイブリッド芝を含む複数の種類を比較した結果、寒地型芝生3種の混合が最も適していることが確認されました。芝生の専門家や芝生メーカーからも寒地型芝の方が適しているとの評価があり、更新に当たっては、学識経験者や県議会議員、浦和レッズの元選手、グラウンドキーパーなどで構成された「埼玉スタジアム2○○2に メインピッチ芝張替芝種選定委員会」により芝種の選定を行いました。
芝生は大きく分けて、夏に強い暖地型芝生(夏芝)と、冬に強い寒地型芝生(冬芝)があります。関東圏のサッカースタジアムでは一般的に、暖地型芝生をベースに、秋に寒地型芝生の種をまいて冬を越すことで常緑化させる「ウインターオーバーシード(WOS)方式」が多く採用されています。春から夏にかけては寒地型芝を消す作業(トランジション)を行い、暖地型芝生に戻します。
そのため、関東圏で通年寒地型芝生を使用しているサッカー場は珍しく、埼玉スタジアムのようなケースは特異な事例といえます。日本では寒地型芝生は主に東北以北で使用され、関東より南ではWOS方式が一般的です。ただし、日陰の多いサッカー専用スタジアムでは、寒地型芝生の採用例も見られます(最南端の事例は神戸ウイングスタジアムです)。一方、ヨーロッパでは気候の影響もあり、通年で寒地型芝生が使用されているスタジアムが多いです。
寒地型芝生の課題は、夏の高温・高湿度に弱いことです。特に夏越しには高度な知見と技術が求められ、管理の難易度が高まります。これは、暖地型芝と寒地型芝がまったく異なる性質の植物であり、暖地型芝のみを管理してきた人にとっては、寒地型芝の管理が難しく感じられるためです。
しかし、日照条件が悪い環境では事情が逆転し、暖地型芝のほうが管理が難しくなるケースも少なくありません。これは、暖地型芝が本来必要とする強い日照を確保できないためです。
サッカー専用スタジアムのように日照不足が顕著な環境では、「暖地型芝=稼働率が高く多目的に使える」という一般的な図式が、必ずしも当てはまらないケースが多く見られます。実際には、そのような“万能な芝生”は存在せず、「稼働率」や「多目的利用」といった概念の範囲や解釈も人によって異なるのが実情です。
たとえば、ティフトン419に代表される暖地型芝生を導入したスタジアムでは、1年後の夏に寒地型芝から暖地型芝へのトランジション(移行作業・期間)を行った結果、暖地型芝が十分に根付かず、スポーツターフとしての強度を維持できないどころか、芝生自体がほとんど消失してしまう事例も少なくありません。このような状況では、年に1回以上の定期的な張り替えが必要になる場合もあり、張り替えが完了するまでの期間は「我慢の時期」となることもあります。
特に日照不足が常態化しているスタジアムにおいては、ウインターオーバーシード(WOS)方式による管理が非常に難しくなります。暖地型芝は寒地型芝との競合に敗れやすく、管理が困難になるのです。WOS方式で暖地型芝が単独で生育できるのは、管理状況にもよりますが、概ね7月から9月の約3カ月間に限られます。それ以外の期間は寒地型芝に支えられており、5〜6月はトランジション期間、WOS終了後の約1カ月は移行期間として両種の芝が共存します。ただし、日照条件が特に悪いスタジアムではこのサイクルも成立しない場合があります。
つまり、日照不足により暖地型芝が弱体化・消失するか、あるいは寒地型芝が夏の高温に耐えきれずに弱るか、どちらにせよ「夏越し」が最大の課題となるのです。
温暖化が進み、気温が上昇しても、暖地型芝を採用するには日照時間も上がらないと意味がありません。試合日(+前後設営日)などを除いた日に全ての時間芝生育成用グローライトを当てても、暖地芝の強さを満足させるほどのライトはまだ開発されておらず、あくまでも“補助”光としての役割になります。
他スタジアムについての詳細には触れませんが、芝生管理者の視点から見ると、各スタジアムは日照条件・気候・利用状況などが大きく異なるため、それぞれが独自の管理手法を進化させています。他のスタジアムの事例が参考になる場合もあれば、まったく適用できないことも多く、それがこの分野の非常に興味深い点です。これは、地域ごとに特産品や農作物が異なる日本の風土に通じるものがあると言えるでしょう。
一方で、埼玉スタジアムにおいては、大屋根が生み出す日陰が、寒地型芝の夏越しにおいて「日傘」として有効に機能しています。仮に暖地型芝を採用していた場合、芝が弱るどころか消失するリスクも高く、このスタジアムの環境ではむしろ、暖地型芝の管理のほうがはるかに難しいと考えられます。
屋根がなく太陽光をたっぷり浴びる第3グラウンドでは、暖地型芝のティフトン419をベースに、秋に寒地型芝の種をまくWOS方式で管理されています。
埼玉スタジアムのメインピッチを貸し切って撮影ができる「埼スタフォト」は、日照時間を考慮して実施されています。スタジアム内から始まり、11時から14時の撮影時間のうち、ピッチ上での撮影は最も日当たりが良く、写真映えする12時から13時の間に実施しています。
試合やイベントの開催状況にもよりますが、多くのお問い合わせやご予約をいただき、大変ご好評をいただいております。
(ウェディングフォト以外にも七五三等、様々なご利用も出来ます。)
埼玉スタジアムのピッチで採用されている芝生は、一年中緑を保てる寒地型芝生です。使用している品種は、ケンタッキーブルーグラス・トールフェスク・ペレニアルライグラスの3種類。それぞれの特性を活かし、弱点を補う構成になっています。
3種類の寒地型芝草の種子を混合することで、それぞれの長所を引き出し、短所を補い合う効果が期待できます。異なる芝草同士の種間競争が適度に生じることで、芝全体の活性化が促され、病気や踏圧によるダメージへの耐性も高まります。
種の画像
※この種子は、スタジアムツアーでも配布しています。ツアーは不定期開催のため、日程などの詳細は公式ホームページでお知らせしています。
通常、植物は「土」で育てられますが、近年のサッカーグラウンドやスポーツターフ(サッカーや球技、スポーツなどで使用される芝生)では、水はけの良い「砂」が使用されています。
埼玉スタジアムでは、洗い砂(洗浄処理を施した砂)を25cmの厚さで敷き均しています。この砂についてもさまざまな粒度パターンで試験が行われ、その結果、粒径4mm以下(4mmアンダー)の砂が最適と判断されました。
さらに、その砂層の約25cm下には、埼玉スタジアムの特徴の一つである地温コントロールシステムのパイプが埋設されています。これにより、芝生の温度環境を適切に管理し、通年を通じた高品質なピッチコンディションを維持しています。
良質な芝生の維持は気候と密接に関係しています。寒い冬や暑い夏の影響を軽減するため、埼玉スタジアムでは地温コントロールシステムを導入しています。このシステムは、ピッチ内に埋設されたパイプに寒い時期には温水を、暑い時期には冷水を流し、地中の温度を調整する設備です。日照不足による影響を少しでも補うことが目的です。
寒地型芝だから地温コントロールシステムがあるわけではなく、日本国内には暖地型芝+WOS方式を採用しているスタジアムでも、このシステムを導入している例が多数あります。気になる方は、ぜひ調べてみてください!
第2グラウンド(地温コントロールシステムがなく、メインピッチと同じ芝種)と比較すると、冬季から春季(12月~4月)にかけて特に効果がわかりやすく、刈カス量(芝生の成長量、野菜でいう収穫量)は過去10年の平均で約10倍(最小5倍~最大20倍)も異なることがわかっています。
厳冬期の落ち込みが少なく、春の立ち上がりが早いと言えます。
夏季の管理にも大きく役立っていますが、地温コントロールシステムを稼働させていれば良いというわけではありません。芝生管理やスタジアムの特徴をよく理解したうえで、どう活用するかが重要です。
地温コントロールシステムの配管は地中に埋まっているため普段は見えませんが、効果がはっきりと目で確認できるのは雪が降ったときです。
芝生の植物管理には、基本的な3本の柱があります。
① 刈込
② 施肥
③ 散水
これらはサッカーグラウンドに限らず、一般家庭の庭などの芝生においても基本的に必要な作業です。
「グラス(草)」と「ターフ(芝生)」の違いは、刈り込みによって(人の手で整備されて)初めてターフになるとも言われています。
刈り込みは芝生管理において非常に重要な作業です。
刈り込み作業は、刈り癖がつかないように縦・横・斜め方向に行います。
年間で100~150回程度実施されます。
Jリーグが開催されるスタジアムにおいて、通常管理で毎回歩行式芝刈り機(グリーンモア)を使って刈り込みを行っている例は珍しく、建設当時は埼玉スタジアムのみでした。
これは、日照不足などで芝生にとって最良の環境とは言えないため、少しでも芝生へのストレスを抑える方法として選択した結果です。
歩行式芝刈り機のメリットは、タイヤがないためわだち(タイヤ跡)がつかず、数ミリの凹凸ができにくいことです。
サッカーグラウンドでは平坦性が非常に重要で、ボールが速く走るように刈高を調整しても、ピッチ自体が凸凹では意味がありません。
プロのサッカーの試合では、刈込幅がある程度決められていることがあります。
Jリーグでは明確な規定はありませんが、国際試合では刈込幅が決まっている場合があり、刈込幅は急に変更できないため、通常は国際試合仕様の刈込幅で刈る必要があります。
そのため、同じ場所を繰り返し通らざるを得ない部分があり、どうしても決まった位置にタイヤのわだちができやすいという課題もあります。
一般的なサッカーグラウンドでは、乗用の芝刈り機を使うことが多いです。
ここで埼玉スタジアム最大の秘密を一つご紹介します。
芝生の刈高(葉の高さ、長さのようなもの)は通年同じ高さで管理されています。(21mm)
これは寒地型芝生だからこそできる利点の一つであり、ホームの選手がシーズンを通して違和感なくプレーできる最大の要因となっています。
通常、暖地型芝生でWOS方式を用いた手法では、4月頃から9月頃にかけて10mm~18mm程度で刈高が推移し、WOS後の10月以降は20mm~28mm程度の管理が一般的です。
Jリーグの場合、シーズン前半と後半で芝生の印象が変わってしまうこともありますが、日本の気候に合わせると仕方のないことです。
実際に、埼玉スタジアムの第3グラウンドはWOS方式のため、春は平均10~14mm、夏は14~16mm、WOS後の秋冬は25~28mmで管理していることが多いです。
サッカー場で使用される暖地型芝のバミューダグラス(主にティフトン419)は、わかりやすく言えば、ランナー(ほふく茎)が旺盛に伸びて広がる性質を持っています。そのため、繰り返し低く刈り込むことで、初めて均一な芝生の面が形成されます。逆に言えば、刈高を高くして管理すると、サッカーに適した芝面は形成されません。
本来なら芝生の状態や季節、天候に合わせて刈高を変えていくのが通常の管理方法ですが、様々な努力を重ねた結果、埼玉スタジアムのメインピッチでは刈高を通年一定に保っています。
刈高を計測する器具もあります。
ちなみに、日韓ワールドカップの刈高基準は20~30mm、東京オリンピックの刈高基準も20~30mmと組織委員会やFIFAから設定されていました。
これは基本的に寒地型芝が多いヨーロッパなどの基準であり、暖地型芝が多い日本(特に夏場)では、この範囲外となります。
(WOS処理後の寒地型芝がメインとなる季節であれば、この範囲内での管理が可能です)
ヨーロッパのプレミアリーグにおける基本的な刈高は、約25mmから28mm前後が多いそうです。
サッカーグラウンドにおける施肥は、基本的に月に1回から2回程度行われます。
芝種や季節、芝生の状態に合わせて施肥量を決めています。
現在、スポーツターフ(サッカーや球技などで使用される芝生)は、水はけを良くするために土ではなく砂でできています。
この砂のデメリットは少ないものの、ひとつ挙げるとすれば、CEC(保肥力)が土に比べて低いため、土で管理する芝地よりも施肥量を多くしなければならない点です。
施肥は芝生の回復力を高めるためにも必要な作業となっています。
一見大変に思えますが、施肥作業によって成長量をグラウンドキーパーがある程度コントロールできることも示唆されています。
ただし、肥料=ごはんではなく、あくまでも光合成が食事にあたるエネルギー源を得る手段であるため、
低日照下で肥料を与えすぎると逆に芝生を弱らせる場合もあります。
そのため、常に施肥設計と呼ばれる計算を行い、成長量を確認しながら芝の状態に合わせた適切な施肥管理しています。
また、刈カス量(作物に例えると収穫量)も常に計測し、成長具合を把握しながら施肥管理計画に活かしています。
レインガンタイプの散水システム
基本的に真冬を除き、散水は早朝に行います。
水分は少なすぎても多すぎても良くなく、適量を目指してコントロールします。
余分に水を与えたからといって芝生がより成長したり元気になるわけではなく、
過湿状態になると芝生が弱くなる原因にもなります。
水分には上限と下限があり、理想的な状態を保てるように日々微調整を行っています。
時には水分計等を細かく計測しながら水分をコントロールします。
2023年の大規模改修において、多くのご要望をいただいていたポップアップ式スプリンクラーが導入されました。
これにより、試合時の散水要望にも迅速に対応できるようになっております。
ピッチインツアーでは、実際にメインピッチの芝生の中に入ることが可能です。
スプリンクラーの根元の構造など、ぜひ間近でご確認ください。
どれほど優れたスプリンクラーを使って均一に散水したとしても、また自然の雨が降ったとしても、表面上は均一に見えても、実際には本当の意味での「均一」とは言えません。
なぜなら、使用頻度が高い場所、日当たりの良し悪し、根の長さや密度などによって、芝生が必要とする水分量は場所ごとに異なるからです。
そのため、日々芝の状態を観察し、必要に応じて最終的には手作業で細かな補正散水を行うことが求められます。
「均一な芝生」をつくるには、「不均一な作業」が必要だという矛盾が、芝生管理の難しさであり、面白さでもあります。
まずは、教科書にある推奨管理基準をしっかり学ぶことが大切です。
しかし、その上で、今の芝の状態が基準より多いのか、少ないのかを正しく見極めることが重要です。
そして、植物管理において何よりも求められるのが、「観察力」です。
芝のわずかな変化や表情に気づき、その時々のタイミングとバランスを調整していく力。それは難しいことでもありますが、同時に芝生管理の最大の魅力とも言えます。
埼玉スタジアムでは、試合当日の直前に芝刈りを行うのが基本です。
ただし、芝の成長が遅い時期や、大雨が予想される場合は、前日に仕上げの刈込を行うこともあります。
芝生は、成長の盛んな時期には1日に数ミリ伸びるため、少しでも最良の状態で試合を迎えるには、直前の刈込が最適です。
特にJリーグ・浦和レッズのホームゲームでは、スタジアムの開場がキックオフの4時間前と決まっているため、キックオフの5時間前までに芝刈り作業を完了できるようにスケジュールを調整しています。
天然芝の上で作業機械をその場でターンさせてしまうと、芝生を傷めてしまうだけでなく、スタンド上部から見たときに美しく整ったストライプ模様が出なくなってしまいます。
そのため、看板の設置にも細かな工夫を施しています。
たとえば、LED看板や立て看板については、一度設置したものを部分的に取り外し、当日の芝刈り作業が終わった後、スタジアム開場までに再び設置しています。
芝生管理の担当者だけでなく、看板業者を含めた「チーム埼玉スタジアム」として、選手が最高の環境でプレーできるよう、細部にまでこだわり抜いた取り組みを行っています。
オフサイドが分かりやすくなるなどの理由から、短手軸の刈込方向を強調しています。
国際大会などでは、刈込の方向や幅が細かく指定されることもあり、芝の模様は競技性にも大きく関わる重要な要素です。
芝生は、手前から奥に向かって刈ると白っぽく、奥から手前に刈ると濃い緑色に見えます。
この視覚効果を利用して、模様を際立たせているのです。
では、逆方向から見たときにはどう見えるのでしょうか?
それは、実際にスタジアムで体験してみるのが一番です。
ピッチインツアーなどに参加して、芝生の見え方の違いをぜひ体感してみてください。
刈込と同様に、基本的には試合当日(または前日)にライン引きを行います。
雨天の場合はライン引きができないため、梅雨時期など試合のない日にもライン引きを行うことがあります。
ライン引きにはさまざまな方法がありますが、どの場合でも「真っすぐに引く」ためには職人の技術が大きく関わっています。
芝目の向きや方向によってラインカーが引っ張られると線が曲がってしまうため、経験豊富な職人は心の中で歩数をカウントしながらハンドルの力を調整するなど、目に見えない技術を駆使しています。
また、塗料は芝生の生育に影響の少ない専用のものを使用しています。
Jリーグや国際試合では、「埋込式ゴール」の使用が義務づけられています。
これは、ゴールポストの一部を地面に差し込んで設置するタイプのゴールです。
学校の校庭などでよく見かけるのは、「移動式ゴール」で、自由に動かせるのが特徴です。
埋込式ゴールは、後ろ側にフレームがないため、
・ボールの跳ね返りを防げる
・ゴール周りが見やすくなる
といったメリットがあり、より迫力のあるゴールシーンが演出できます。
設置には専用の穴が必要です。芝生の一部が箱型に取り外せるようになっていて、その下からゴールを差し込む穴が現れます。
埋込式ゴール
移動式ゴール
浦和レッズ戦、日本代表戦、アマチュア戦、その他(中立試合など)では、大会に応じてゴールネットのカラーを使い分けています。
大会に合わせて指定されたコーナーフラッグを取り付け、ラインに沿って真っすぐに設置します。
旗の仕様に特別な指定がない場合は、青と白のフラッグが一般的に使用されます。
通常は、誰でも簡単に直せるように地面に突き刺す簡易タイプのコーナーフラッグが使われます。
(東京オリンピックでは、倒れても自然に起き上がる埋め込み式のコーナーフラッグが指定されたこともありました)
右写真:左側が突き刺す簡易タイプ、右側が地面に埋設し起き上がるタイプ
基本的に、ピッチへの散水はホームチームの希望に沿って行われます。
ただし、ホーム扱いのチームがいない試合では、主催者が両チームの要望を聞き取り、最終的に判断します。
散水の希望はチームによって異なるだけでなく、同じチーム内でも意見が分かれることがあり、事前の調整が難しい場合もあるそうです。
また、試合前やハーフタイムの限られた時間で作業を行うため、非常に緊張感のある作業です。
キックオフの時間帯による日差しの強さや気温、風の有無など、その日の気候によってピッチの乾き具合も変わるため、
最終的には現場の状況を確認しながら、チーム関係者が散水の有無や量を判断します。
グラウンドキーパーとも相談しながら、なるべく葉の表面だけに水滴が乗るような状態を目指します。
※散水は基本的にプロの試合に限って行われます。
水をまくことでボールが非常にスリッピー(滑りやすく)になり、ボールコントロールが難しくなるため、一般の試合では行われないことが多いです。
ハーフタイムの僅かな時間ですが、ディボット(芝生のキズ)を修復する作業を行います。同時にゴールやフラッグの確認、要望があれば追加の散水対応も行います。10分から15分の短い時間で行うため迅速な対応が求められます。
しかし、ディボット作業においては一つ一つ手作業で行うのが埼玉スタジアムのこだわりです。
試合中に千切れた芝は取り除き、穴の開いた部分には、砂と種を混ぜたものを丁寧に入れて平らならす、通称「ディポット作業」を行います。
この作業により、3日から10日ほどで発芽が始まります。
季節によっては、種入りの砂を事前に準備し、発芽をさらに早める工夫も行っており、芝生の回復を促進しています。
こうした対応が可能なのは、寒地型芝生の持つ回復力の高さと早さによるもので、工夫によって暖地型芝に比べて回復が早くできることは大きな利点のひとつです。
国際試合(代表戦やACL)では、レギュレーションにより試合会場での前日練習の機会を提供することが求められる場合があります。
例えば、キックオフが19時の場合は、前日の同時刻に前日練習が行われるため、練習終了後から夜間にかけて芝生の補修作業(キズの修復など)を行い、翌日の試合当日には通常の試合前作業を実施します。
また、練習場として準備していても、チームのコンディションによって直前にキャンセルされることもあるため、臨機応変な対応が必要です。
大規模な大会では、この時間帯にイベントのリハーサルや看板設置が組まれることも多く、限られた時間内で効率的に作業を行う必要があります。
芝生のメンテナンスと同時に、作業スタッフ自身のコンディションも芝生の品質に直結するため、ローテーション勤務やスケジュール調整など、休息を確保するための管理も非常に重要な業務のひとつです。
ディボットが少し大きい中程度の穴の場合は、通称「六角」や「ヘキサゴン」呼ばれる器具を用いて、六角形に切り抜いた芝生の入れ替えで対応しています。
芝生の傷みが広範囲に大きい場合には、専用の機械により芝生をはぎ取り、部分張替を行います。
40cm×35cmに抜き取って植えることにより、均一なピッチにしています。主にオフシーズンにゴール前、アシスタントレフェリー走路等を部分的に張り替えることが多いです。
六角形の補修や部分的な張り替えを行う際には、埼玉スタジアムの第2グラウンド横に整備された専用の畑(通称「ナーサリー」)で育成された芝生を使用しています。
このナーサリーでは、メインピッチと同じ種類の芝を育てています。
ナーサリーでの芝生育成も、メインピッチの品質を維持するうえで欠かせない重要な取り組みのひとつです。
安定した補修体制を維持するためにも、ナーサリーでの芝生育成環境を万全に整えておくことが大切です。
8月初旬の寒地型の芝の根っこ。夏季なのに20㎝以上あり非常に良い状況。
通常、田畑では農作物の収穫後に耕運機で土の表層を激しくかき混ぜ、根に必要な空気が行き渡るようフカフカの状態にします。
芝生においても同様に、根に酸素が届かないと酸欠状態となり、枯れてしまいます。
しかし、耕運機を使用してしまうと芝生そのものが失われてしまうため、芝生には専用機械で「更新作業」を行います。
その代表的な方法が「コアリング」や「スパイキング」です。
その更新作業には二つの効果があります。
①ターフクオリティの向上
コアリングでは、土の芯(コア)をくり抜き、スパイキングでは「ムク刃」と呼ばれる金属の棒で地面を突くことで、芝生の中に空気や水、根の成長に必要な空間を確保します。
②プレーイングクオリティの向上
コアリングやスパイキングを行うと、使用により固結し硬くなった土壌が柔らかくなります。そのことで天然芝最大の利点であるクッション性が回復できます。
コアリング作業
芝生の健全な生育には、地表付近の風通しが欠かせません。
風通しが悪いと病気が多発しやすくなり、芝生にとって大きな悪影響を及ぼします。
サッカースタジアムは構造上、通風が悪くなりがちで、これは全国のグラウンドキーパーにとって頭を悩ませる問題のひとつです。
住宅でも、窓を開けたのに思ったように風が入ってこないことがあるように、スタジアムに通風窓を設けても、必ずしも十分な風を取り込めるとは限りません。
そのため、埼玉スタジアムでは季節に応じて、ピッチ脇に送風機を設置し、人工的に風を送り込むことで対策を行っています。
植物ですので、使わず、何もしないでじっと見守り休ませてあげるのが芝生にとっては良いこともあります。
こちらは、芝生用育成ライト(グローライト)の実証実験の様子です。
現在、高圧ナトリウムランプ型やLEDライト型など、さまざまなタイプのライトを用いて日々テストを行っています。
グローライトは寒地型芝の多いヨーロッパを中心に普及しています。
現時点では、暖地型芝を低日照環境下で十分な品質に育てられるほどのグローライトは、まだ確立されていないのが実情です。寒地型芝においてもあくまでも補助光として意味合いが強いです。
傷が出来にくい等の効果はありますが、稼働率が大幅に上がるわけではなく、2年目や3年目以降の管理の難しさや日本の気候との問題や、リノベーションと呼ばれる作業の時期の難しさもり、全てを解決するわけではないのが実状です。
様々なタイプのロボット芝刈機、無人芝刈機が登場してきています。
埼玉スタジアムにおいても実証試験予定です。
芝生管理においては、理論や設備よりも管理者の「カン」や「わざ」に頼る部分がまだまだ多い分野です。しかし、その場その場での判断も重要ですが、長期的な視点で見ると、わずかな数値の変化でも数年単位で微増・微減といった傾向が見えてくることがあります。
たとえば以下のような項目について、継続的に数値を計測することが大切です
主な分析・調査項目には以下があります
・気温・湿度・地温などの環境に関するデータ
・刈カス量や根長など生育状況に関するデータ
・土壌分析 土壌に含まれる養分
・葉身分析 芝生の葉身に含まれる養分、土壌分析結果の栄養分を芝生が吸えてるかの分析
・ターフクオリティ調査(芝生の品質調査)
芝生面の硬さ、透水性等の土壌物理性、芝生の品質に関わるデータ
・プレーイングクオリティ調査(競技パフォーマンスに影響する要素の評価)
ボールの転がり、スパイクのグリップ力などプレーに関するデータ
特に、埼玉スタジアムのような特異な環境では、従来の経験則だけでは対応が難しいため、これらの数値データの蓄積と分析が不可欠です。
芝生の状態を毎年、同じように再現することは極めて重要であり、感覚だけに頼ることはできません。
そのため、数値やデータを毎月計測・分析し、「再現性」を高めることが、芝生管理という“ものづくり”における重要なキーワードとなります。
芝生管理には、機械や道具の洗い場、機械置き場、資材置き場、整備用の砂置き場、残土置き場などが必要です。
これらの施設は法律で必ず設置が義務付けられているわけではないため、他のスタジアムでは空きスペースの問題などにより十分に整備されていない場合が多いのが現状です。
一方、埼玉スタジアムではこれらの設備が比較的整っており、また、グラウンドキーパーが迅速に対応できるよう、メインピッチのすぐ隣に待機所も設けられています。さらにチーム関係者のご協力とご理解を得ていることが、より品質の良い芝生管理環境の構築に大きく寄与しています。
普段は縦や横(長手軸・短手軸)の方向に沿って刈込が多いですが、試合の間が空くときは斜め方向にも刈込をすることがあります。
いつもと違う作業は気分転換にもなって、非常に楽しく、斜め刈りは周囲の景色感覚が変わるためまっすぐ刈るのは難しいですが、そこが腕の見せどころです。グラウンドキーパーの間では「あるある」な楽しみのひとつです。
浦和レッズ戦で使われていた旧式のゴールネットです。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定に影響が出る可能性があるため、現在は赤一色に統一されたネットが使われています。
このネットには数々の名ゴールが刻まれていて、思い出深い方も多いのではないでしょうか。
埼玉スタジアムでは、タッチラインの外側に5メートルの天然芝エリアがあります。
この天然芝エリアを最大限に活用していただいており、試合前のフィジカルアップやダッシュ、「鳥かご」と呼ばれるボール回しの練習などが行われています。
浦和レッズでは、試合前のウォーミングアップにおいて外周部を使用し、毎試合ごとに場所を変えることで芝生へのダメージを軽減する工夫をしています。
また、ライン内側の試合本番で使用する芝生をできるだけ良好な状態で保つために、温存する形でご利用いただいています。
ウインターオーバーシードとは、暖地型芝生をベースに秋に寒地型芝生の種をまき、冬でも緑も維持することです。関東ですと、大体9月後半から10月前半が適季になります。
色んな方法がありますが、下記のような種をまく専用の機械もあります。
芝管理者を表す言葉がいくつかあります。
それはグラウンドキーパー、グリーンキーパー、グラウンズマン等です
特別決まった定義はありませんが、芝業界では下記のようなイメージで使われています。
・グラウンドキーパー(Groundkeeper)
スポーツ施設(サッカー場・野球場・ラグビー場など)プロスポーツクラブやスタジアムでよく使われる職名
・グリーンキーパー(Greenkeeper)
ゴルフ場(特にグリーンの管理が非常に高度な知見が必要なため、リスペクトが込められた意味合いが強い)日本のゴルフ業界で正式な職種名として定着
・グラウンズマン(Groundsman)
基本的にはにはグラウンドキーパーと同義。アメリカ→グラウンドキーパー、イギリス→グラウンズマンと呼ばれることが多い。日本ではあまり一般的ではないがサッカー場では使われることも。
・グラウンズパーソン(Grounds Person)
基本的にはにはグラウンドキーパー、グラウンズマンと同義。イギリスやヨーロッパで呼ばれることが多い。
・その他
サッカーチームで言うところの監督にあたる総指揮者には「ヘッド」がつけられることもあります。ヘッドグラウンドキーパー、ヘッドグラウンズマン等。
その他には、スタッフ、グラウンドスタッフ、グラウンドクルー等々の呼称で呼ばれている場合もあります。
特別な育て方をした寒地型芝の根っこです。50cm以上あります。どこまでのびるのでしょうか。
しかし、床砂が毛管現象で水を吸い上げることが出来るのは40cmはないと言われているため、スポーツターフの床砂は30cm以内になっています。ですので、芝生の根が仮に床砂内で、30cm以上伸びてもあまり意味はないかもしれません。
芝刈機は葉のダメージ回復や仕上がり後の美しさの点で、鋭利でよく切れる刃である必要があります。そこで芝刈機の使用後には必ず洗浄して「ラッピング」と呼ばれる研磨作業を行います。リール刃(回転刃)とベットナイフ(下刃)の嚙み合わせや切れ味を新聞紙を使って確認したあと、コンパウンドという研磨剤を塗布します。リール刃は専用の機械で逆回転させて、二つの刃のすり合わせで研磨されていきます。
最後にまた新聞紙で切れ味の確認をし、二つの刃のすり合わせを調整します。スパッと綺麗に切れるようになると非常に気持ちが良いです。
ラッピング作業は比較的、簡易的な研磨の部類です。しっかりとした研磨作業はオフシーズンに分解して円筒研磨機と呼ばれる特殊な機械で研磨されます。
現代のプロサッカーの試合では、試合前やハーフタイムにピッチへ散水することが一般的です。世界の試合を見ていると、スプリンクラーが誤作動を起こして試合中に水が出てしまい、試合が中断されるケースも時折見受けられます。
埼玉スタジアムでは、そうしたトラブルを防ぐため、試合時にはスプリンクラーの電磁弁のさらに奥にある水道管の根元のバルブを手動で開閉しています。通常、練習前、試合前、ハーフタイムの3回に分けて散水が行われるため、その都度手動で操作しています。
試合がない日には、バルブは開放されたままで、散水はスプリンクラーの電磁弁を通じてスイッチで制御されますが、試合時は万全を期すため、基本的に根元のバルブも閉じておき、散水時にのみ開く運用としています。
ただし、それだけではバルブを閉じた後もスプリンクラーとの間に圧力(残圧)がわずかに残るため、誤作動の可能性がゼロにはなりません。そこで、スプリンクラーのメーカーが推奨する圧力値まで水を少量抜き、残圧をさらに下げています。これにより、試合中の誤作動のリスクを限りなく低く抑えることができています。
散水を行うかどうかは、その時の天候、水の残り具合、チームの意向などに応じて現場で判断されるため、非常に迅速な対応が求められます。
なお、この作業はグラウンドキーパーではなく、施設管理の専門スタッフが担当しており、選手たちが試合に集中できるよう、「チーム埼玉スタジアム」として最適な環境づくりに取り組んでいます。
イベントや試合によっては、芝生体験や、機械展示なども開催しています。
是非埼玉スタジアムに遊びに来てください!
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参考文献
〈※1〉A・Jタージョン.上野 幸夫訳.ターフグラスマネジメント8thエディション.ゴルフダイジェスト社,2009.p.372.
〈※2〉マッカーティ,L.バート木村 正一監修.上野 幸夫訳.ゴルフコース管理ベストマネジメント3rdエディション.ゴルフダイジェスト社,2012.p.101-103.
〈※3〉マイカ・ウッズ.芝草科学とグリーンキーピング―マイカの時間“TheBOOK”.ゴルフダイジェスト社,2017.p.104.
〈※4〉池村嘉晃.Dr.イケムラの"日本一"受けたい授業 ワンランク上のコース管理へ.一季出版株式会社,2014.p.202.